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研究活動のご紹介

 水素と酸素を用いて発電する燃料電池の研究を行っています。私の研究室では、水素から効率よく電気エネルギーを作るための燃料電池用電極の開発を行っています。また、携帯電話に使用可能な燃料電池の試作も行い、通話実験も行っています。

■卒業研究テーマ

1.電子機器を動作可能な燃料電池の作製
2.CNT/PTFE 複合膜を用いた燃料電池用防食膜
3.液中プラズマを用いた燃料電池用触媒の作製
4.液中プラズマを用いたカーボンナノチューブの作製
5.CNT 用いた電気二重層キャパシタの作製

■次世代燃料電池の開発研究
「燃料電池」は21世紀のクリーンで省エネルギーに貢献する電気エネルギー発生装置です。発電原理は水の電気分解反応の逆反応で、水素と酸素を両電極に供給することで電子が取り出せる仕組みになっています。火力発電など従来の発電装置が40%から50%の発電効率なのに比べて、燃料電池では60%にもなります。さらに、発電時に出る熱を暖房や給湯に用いることのよって総合効率は80%にもなります。このことはエネルギーの有効活用を可能にし、燃料電池は環境にやさしい発電方法なのです。

 燃料電池の発電原理です。正極に酸素を、負極に水素を供給することで発電します。ただし、電極に微細な白金粒子(白金黒)などの触媒が必要です。
 燃料電池は21世紀の電気自動車用電源として脚光を浴びています。
私たちの研究室では、実際に自分たち自身で燃料電池を作製し、その評価を行っています。燃料電池に用いる電極等の部品を自分たちで改良し、これまで以上に性能の高い燃料電池の実現に挑戦しています。


 研究室で行っている燃料電池発電の実験風景です。研究では、実際に小型の燃料電池を試作します。
 燃料電池に用いる電極を色々な材料に変え、より高性能の燃料電池の開発を目指しています。

( 燃料電池の作製中 )

■クリーンエネルギー技術のPR活動
「この装置を使って、燃料電池の発電量、耐久性などを試験します。 水素と酸素を供給する量や、燃料電池の温度などの発電パラメータを、コンピュータを用いて制御できます。」
 燃料電池などのクリーンエネルギー技術を一般の人たちに理解してもらうために、私たちの研究室では燃料電池の作製体験教室を開いています。この体験教室は、学校祭やオープンキャンパス等のイベントとして行っています。
 燃料電池の作製を指導するのは、研究室に所属する4年生です。今年も2007年11月1日から4日まで、燃料電池の作製教室を開きます。ぜひ、実際の燃料電池の作製を体験しに来てください。
昨年の学校祭で、CDプレイヤーやディジタルカメラを動かせる燃料電池を展示しました。今年の学校祭では、さらにパワーアップした燃料電池をデビューさせる予定です。

■技術展示会での発表
 私たちの研究室では、年に数回、技術展示会に出展を行っています。技術展示会とは、大学の研究成果を企業の人たちに説明し、企業での製品の開発に活かして貰うための場です。
 私たちの研究室が出展する最大の展示会は、毎年2月に東京ビッグサイトで開かれる「国際水素・燃料電池展」です。この展示会での発表を成功させるため、研究室のメンバーは、皆一生懸命研究を行っています。

■芸術活動??
私たちは、芸術活動?も行っています。この写真は、燃料電池の作製に使うカーボンナノチューブの写真です。自分たちで作製したものの中に、たまたま、このような花の形のカーボンナノチューブが出来ていました。
 この「カーボンナノフラワー」は、電子顕微鏡学会の写真コンクールに出展しました。


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